「悪い転職」「良い転職」

代表ブログ

新年明けましておめでとうございます。

2019年最初のブログは、転職について考えてみました。

 

当社の面接フローにおいて、採否の最終判断は私が行っています。

ホープという船に誰を乗せるかを決めるのは私の仕事だと思っていると同時に、その判断を任せたいと思った人はこれまでいなかったと言う事実もあります。

 

そんな中、ほぼ初対面となる面接時において、既にというか必ず終わりを想像している自分がいます。いわゆる”癖”だと思いますが、商売、資本主義、株式市場はとても荒々しく変化が激しいので、永遠の付き合いなんて考えた事は一度も無いというのが本音です。

裏を返せば、当社にいる限られた時間の中でどこまで才能を開花させられるか、世の中に必要とされる人材に育てられるかが重要だと考えながら経営しています。

こう書くと、自動的に成長していくと勘違いする人がいますが、ベンチャー企業でそのようなことはありえません。私は会社で「当社はベンチャー企業です、仕事なんてこの指とまれです。ミッション・ビジョン・バリューに全く共感できない人は辞めた方が良い。降格や自分がやりたい事ができないという理由で辞めたい人は辞めれば良い。」と本気で言います。環境があるだけで、それを生かすも殺すも自分次第なのです。

さて本題ですが、転職には「悪い転職」と「良い転職」があると思っています。あくまでも私の考えですが、少なくとも私が面接する時には、目の前にいらっしゃる応募者はどちらの転職かという軸で判断をしています。とは言うものの、「悪い転職」だから採用しない訳ではありません。若さがこれを補う場合があるからです。

 

【私なりの「悪い転職」】
・文化が合わなかった
・仕事が単純だった
・人間関係がうまくいかなかった
・3年以内で辞めている人
・ミッション、ビジョン、バリューが言えない、もしくは軽視している人
・結果が出なかった(逃げてきた人)

 

【私なりの「良い転職」】
・やりきった
・評価と給与が見合わなくなった
・学んだことを次に活かしてみたい
・会社のスピードと自分の成長スピードが合わなくなった

「学んだことを次に活かしてみたい」「会社のスピードと自分の成長スピードが合わなくなった」の二点が重なれば、それは最高の転職になるのではないかと思います。

 

会社はこの世に幾らでもありますが、各社に存在意義があるのも事実です。存在意義は理念(ミッション)がそれにあたりますが、「その会社で働く=その理念(ミッション)に共感できるか」が非常に大事になります。理由としては、会社の上位レイヤーになればなるほど、企業理念を意思決定の軸として経営の舵取りを行い、さまざまな判断を下しているので、その人たちとの不協和音は「理念に共感できない」ということから生じることが多いからです。

また同時に、自身のキャリアアップを果たすべく、転職先で専門性を高められるか、そのような環境を用意してくれるかも大切な要素です。そもそも自分自身が、市場からの評価に値する専門性などを極めたと言える何かを保有しているかが大事になります。何の武器も持たずに転職市場に出てきても、面接する側からすると正直困ります。

 

次は当社から転職する場合、その視点で考えてみます。

一定の離職はあるものだと考えており、経営サイドからすると、その転職理由が文化に合わないなどの「悪い転職」ではなく、「良い転職」であった場合には”会社として成長機会を提供できていない”ということなので、そうならないように常に考えを巡らせています。

 

「創業メンバーである中村さんは元気かな~^^」、書き終えてふと「良い転職」をした、いや、させてしまった彼女を思い出しました。