自治体職員、民間企業で空き家問題の解決に挑戦。―アキソル運営室 古澤望―(小郡市役所より研修派遣)
人事ブログ
こんにちは。人事部の臼井です。
今年度(2025年度)、ホープグループの事業の一つである、空き家問題を解決する事業・アキソル運営室には、自治体から「研修派遣」という形で1年間勤務されていた自治体職員がいます。
※自治体職員の研修派遣:
自治体職員の研修の一環で、民間企業や国・他の自治体などで、実際に職員が勤務する制度
今回ご紹介するのは、福岡県小郡市職員の古澤さんです。
古澤さんは、公務員学校に通った後に小郡市に入庁し、4年間勤務されてきました。
つまり、民間企業で働くのは当然初めて。
自治体職員から、民間企業へ。
思い切った挑戦だったかと思いますが、この1年で古澤さんが得たものとは何なんでしょうか。
今回のブログでは、古澤さんに1年間の経験を語っていただきました!
【何を自治体に取り入れられるか】
臼井:ホープに来て、まず驚いたことはありますか?
古澤:やっぱり来て初日にあった月初朝礼ですね。「なんだこれは!」と衝撃を受けました(笑)
(月初朝礼:月の初めに実施する全社員参加の全体朝礼)
各事業部の振り返りとか社長の話をあの人数で、みんなで聞くじゃないですか。自治体では職員全員で集まるということがほとんどなかったのですごく新鮮でした。
臼井:新鮮に感じることもたくさんあったと思いますけど、その新鮮さをどのように捉えていましたか?
古澤:とにかく「何を小郡市役所に取り入れられるんだろうか」という目線でずっと見ていて。
月初朝礼では、各事業部の目標や社長の考えを聞いて、それに対してみんなで頑張ろうという雰囲気になるじゃないですか。
それと同じように、小郡市役所でも市長の言葉とか聞けたら、職員も頑張ろう、同じ方向を向こうと思えて、一致団結できるきっかけになるんじゃないかな~と思ったり。
まあ、全職員集まるのは難しいかもしれないですけど、部署内でこまめな会議は絶対取り入れたほうがいいなと思っています。5分でも10分でも、話す時間を作った方が円滑に業務が進むと思うからです。

【空き家の所有者に、最適な解決策を】
臼井:アキソルではどんなお仕事をされているんですか?
古澤:空き家の所有者からの相談を受けるのが主な仕事です。アキソルは「空き家のことは何でも相談してください」という総合相談窓口なので、小さな困りごとから深刻なお悩みまで受け付けています。
相談内容としては、「家がボロボロで、売れる状態じゃないんですけど、どうしたらいいですか?」とか、「木が隣の家の敷地内に飛び出してしまって、近所からもクレームが来ていて困ってます」とか、色々な相談をいただきます。
時期によっては電話が鳴り止まないこともありますね。電話が終わって、メモを取る間もなく次の電話が鳴る、みたいな。ありがたいです。
臼井:そんなにたくさんお問い合わせいただくってことは、それだけ空き家のことで困ってる方が多いということですね!
この仕事、やってみてどうですか?
古澤:すごく面白いです。
「家」という、人生において大きな存在が悩みの種になって、大切にしたい実家だけど、住む予定もないからどうにかしないといけない。そんな一人一人のストーリーに耳を傾けながら、切ない気持ちになりつつ、でも「どうにかしないといけない」という現実にも向き合って…。
その人の人生の転機に関わっているようなものなので、すごく大きなものを動かしている気持ちになります。

臼井:確かに、家ってその人の人生に直結しますもんね。
相談者と関わる中で、印象に残った出来事はありますか?
古澤:最近、無事に空き家を手放すことができた方がいらっしゃるんですけど、「古澤さんにお願いして良かったです」「すごく誠実な対応で安心してお任せできました」というお言葉をもう毎週のように何度もいただくんです。すごく嬉しくて、印象に残っています。
臼井:そんなに何度も!それは嬉しいですね。
何が相談者にとって良かったと思いますか?こんな対応を心がけたとか、意識したこととか。
古澤:空き家の相談を受ける時って、提案のバランスが難しいんですよね。
空き家をどうするか決めないといけないけど、大きな決断になるから簡単には決められないじゃないですか。だからその人が納得できるように、悩んでいる部分をそっと後押ししたいんですけど、これが難しいんですよ。無理に提案しても不信感に繋がりますし。
なので、たくさん対話をして、相談者との信頼関係を築いた上で、背中を押してあげるということを心がけています。
最初は「サービスを売りたい」という思いが先行してしまっていたんですが、こちらの提案が必ずしもその人にとっての一番いい方法とは限らないということに気付いて。
自分は「費用負担が少ないこれがいい」と思って提案するけど、でも相手は「費用負担が多くなったとしても違う方法がいい」ということもあります。その人にとっての最適解を探すにはとにかく対話が必要だなぁっていう。
臼井:すごく素敵な気付きですね…!
自治体にとって、アキソルの仕事はどう役に立っていると感じますか?
古澤:アキソルという窓口があることで、実際にすごく役に立っていると思います。
やっぱり自治体は空き家のことで住民の方からご指摘のご連絡をいただくことが多いんですが、どうしても自治体だけじゃ解決できないことってあるんですよ。空き家問題なんかは本当にそうで、なかなか売れない空き家をどうしたらいいかと相談されても、話を聞くことはできるけど、結局解体業者や買い取ってくれる企業を自分で見つけてください、としか言えないんですよね。公平性の観点から、特定の企業をご紹介することができないので。
そこでアキソルが代わりに相談を受けてくれて、解決までしてくれるっていうのは、自治体にとってすごくありがたいサービスだと思います。

【小郡市での新たな挑戦に向けて】
臼井:社内の雰囲気や環境について、ホープと自治体で違うなと感じたことはありますか?
古澤:どんどん新しい意見を出して、どんどん新しいことに挑戦できるスピード感は違うポイントだなと思いますね。例えば、簡単な確認事項であればチャットツールのリアクションボタンで決裁が完了するとか。
自治体で新しいことをする時は、法律や条例も考慮しながら時間をかけてしっかり検討をしていくので、その分決裁にも時間がかかります。そのプロセスは市民の方からの安心や信頼を守るうえですごく大切なことなので、そこは活かしつつ、ホープで働く中で感じたスピード感も取り入れていくことで、もっと色々な面白い試みができるんじゃないかなと思ってます!
臼井:ずっと自治体職員として働いてきたところで、いきなり民間企業に飛び込んで営業をするって、すごく大きな挑戦だったと思うんですけど、1年間で成長したポイントは何ですか?
古澤:一番は物事の考え方です。チーム内のプロジェクトも担当したんですが、その経験を通して、「どういう目的でやるのか」をしっかり決める必要があるということを学べたのはすごく大きかったです。
これまでは目の前の業務をひたすらこなすだけで、「何のためにやっているのか」ということを考えたことがあまりなくて。そこをちゃんと考えられていたら、「ここはもうちょっとこうした方がいいんじゃない?」という考え方もできていたと思うので、すごくもったいないことしてたんだなって気付きました。
臼井:「もったいないことをしていた」という気付き、すごく素敵です!
自治体に戻って、挑戦してみたいことはありますか?
古澤:自治体や自治体職員がどういうことに悩んでいるのかを集めるために、出向中に小郡市の職員にアンケートをとってみたんですよ。手間になっている作業とか、省略できそうな業務とか、こうなったらもっといいなとか。そこに対して、実際に取り入れられそうなことは何だろう、というのをまとめているので、それを実行に移したいです。
もちろん、私一人ではできないので、実際に実行できる可能性がどれくらいあるのか、どこに相談したらいいのか、それを実行するにあたって懸念点は何か、とか。そういうのもまとめたので、まずはそれを市に提案しようと思っています。
市の職員の皆さんにも、新しいことに挑戦したり、「変えられるところは変えよう」という考え方をしてほしいので、私が民間企業で気付いたことは積極的に伝えていきたいですね。改善できるところはどんどん改善して、少しでも働きやすい環境にしたいです。そして働きやすい環境になることで、市民サービスの向上にもつながると思います。
臼井:熱量がすごい…!小郡市をもっと良くしたいという熱意をすごく感じました。
今日は色々お話聞かせていただいてありがとうございました!
古澤:ありがとうございました!
▲小郡市役所にて成果発表会を実施!
ホープでの1年間で得たものを、とにかく小郡市に還元しようという古澤さんの熱意をひしひしと感じられました。
「自治体をもっと良く、働きやすくしたい」という古澤さんの熱意は、きっと小郡市に良い影響を与えていくのだと思います。

【株式会社ホープでは、自治体職員様の研修派遣の受入を積極的に行っております】
今回のブログを読んで、ホープグループの研修派遣に少しでもご興味をお持ちいただけましたら、ぜひお気軽にお問い合わせください。
たくさんの自治体様からのお問い合わせをお待ちしております!
【お問い合わせ先】
株式会社ホープ 人事部 宛
TEL:092-716-1407(直通)
MAIL: welcome@zaigenkakuho.com
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