株について

代表ブログ

人生で初めて「株」を購入したのは2002年だと思います。

当時は右も左も分からず勧められるままに購入した記憶があります。

成長性、PER、PBR、EPS何一つ理解せずに購入しました。

勿論上がる訳もなく、1万円程度の損切りで終りました。

2週間程度の保有期間だったと思います。

次に購入したのも仕手株中の仕手株をこれまた勧められて購入しました。

恐らく1年程塩漬けで上りも下がりもせずに終りました。

 

今から17年前なので22歳がデビューでしたがほろ苦いというかあまりにも無謀な戦いでした。

知らないと言う事は本当に恐ろしい事だと今振り返っても思います。

 

それからロバート・キヨサキ著の「金持ち父さん貧乏父さん」を難しいながらも読んだのを記憶しています。

更に日経新聞、週刊ダイヤモンドを読む大学生になりました。

圧倒的に知識量が足りてなかったのでまずはそこを埋めに行く数年でした。

 

時は流れ2005年自分自身で会社を作るということになりましたが資本金は300万円からのスタートでした。

2005年2月 株価50,000円 発行済み株式数 60株 有限会社からのスタートでした。 

 

そこから様々な株主様より応援と言う形で増資に応じて頂き、長い方でいまだに保有している方は15年近く持っておられる方がいます。

勿論銀行からの融資も定期的に受けてはいましたが、地方で黒字すれすれのベンチャーには中々苦しい時代でした。

 

2013年8月にグロービス・キャピタル・パートナーズ様より約1.5億円の出資を頂きました。

VCと言う事もあり、2016年6月の上場までの間、非常に緊張感のある関係性を保てたと記憶しています。彼らはIPO後、10営業日で約18%の株を全て売却しました。

これに関して色々とご意見を頂きますが、3年も助言を貰い指南頂き、健全なコンフリクトを是と捉え我々に成長機会をくれた事にとても感謝しています。

 

何より彼らがいなければIPOは出来なかったと私自身は認識しております。

彼らは上場するまでの道を照らす「光」のような物だと思っています。

 

そこから約3年ほど初値を超える事無くひたすらに下がり続けた株でした。

そんな当社に関心を持ってくれた投資家がいらっしゃいました。

時価総額20億以下のタイミングで投資頂きました。

 

そこから10億近くまで株価は下がり続け、事業の回復と共に投資をしてくれたのは

まずは個人投資家様、そしてシンガポール、香港系のヘッジファンドの方々でした。

そして改めて時価総額400億円を超えてミドルキャップと言われる長い期間投資をしてくれる日本の投資家の方々ともお会いできるようになりました。

 

フェーズにより投資家層が変わって行く事は当たり前です。

それと会社の成長、変化にはある程度の時間軸が必要だと言う事です。

 

創業時に応援頂いた株主様から半年や1年で配当を出せ、株価を上げろ、と言われていたら今の当社はありません。

グロービス・キャピタル・パートナーズ様が3年と言うスパンでなく、半年や1年で判断されたら今の当社はありません。

業績悪化時に当社を信じて、鼓舞してくれた機関投資家様がいなければ、今の当社はありません。

幸い、当社は創業からずっと株主様に恵まれてきました。

 

改めて2020年8月に初めて中期経営計画を公開しています。

3年後の未来に向けてフルスイングしたいと思っています。

それらを実現するためにも新たなフェーズの投資家様とコンタクトを取り、博多の野武士集団の可能性を感じて貰えていると思っています。

 

私は「売上高」は世の中の「ありがとう」の総和だと思っています。

「株」は会社が目指す世界を実現するために必要な「思いの総和」「期待値」と思っています。

本日現在の過去同日の時価総額推移です。

2020年11月16日終値 約411億円
2019年11月18日終値 約95億円
2018年11月16日終値 約14億円
2017年11月16日終値 約16億円
2016年11月16日終値 約21億円

一定の時間軸を貰え、思いを、期待を、寄せてくれる投資家様にはこれまで同様なんとしても報いたいと思います。

 

最後になりますが、私の管掌部署の事業開発室より、本日自治体DX関連で新サービスをローンチしました。

国産Web会議ツール「会 -kai-」です。

事業責任者は4年目の新卒、26歳です。

DX(デジタルトランスフォーメーション)の定義は各社様々です。

自治体の伴走者である当社が感じる今の課題は、コロナによりコミュニケーションが不足し自治体職員の方々の業務が止まる事です。

自治体職員同士、自治体職員と市民、自治体職員と企業様とのコミュニケーションを円滑にそして迅速に行えるように致します。

総務省が2021年度予算の概算要求で38.8億円の予算をDX関連に計上しております。

今後もこの流れは一切止まることなく加速していくはずです。

まずは最もニーズがありそうなプロダクトを優秀な新卒社員を先頭に日本全国の自治体に展開して参ります。

しかしやはり新しい事業を作っている時、未来を想像している時は本当に楽しいですね^^