【’22卒特集】きっと違う道を歩くみんなへ【インターン体験記part3】
人事ブログ人事の方は静かに言った。
「南さんはホープと、というかベンチャー企業と合ってないと思う。」
これは、決して成功ではない、けれども大切な学びの記憶。
この思いが、あなたの力になることを願って、ここに記します。
皆さんこんにちは。はじめまして。
私は、長崎大学経済学部に所属している南茉里花といいます。
突然ですが、皆さんはなぜ働くのかを考えたことはありますか?
自分の幸せは何に起因しているかとか、成長したいのはなぜだろうとか…。
このブログでは、私自身がインターンシップを通してこれらのことを考えていく様がまとめられています。
あなたならば、どう考えますか?どう行動しますか?
自身に置き換えて考えながら読んでいただけると幸いです。
【1.ほころびの足音】
2020年度ホープ10DAYSインターンシップは、インターン生の自己紹介から始まった。
私は、緊張しつつも楽しんでいた。
同じインターンシップに参加する5人の学生はみな明るく、社員の方々も優しくそして活気がある。
実りのある体験になることを私は確信していた。
特に仲良くなったのは、同じ部署(メディア事業部)に配属された内野未唯という女の子だった。
初対面だというのに波長が合い、みいちゃんと下の名前で呼ぶようになる。
△内野未唯(みいちゃん)(快活!元気!笑顔!)
このときはまだ知る由もないのだが、
私がこのインターンシップで大きな学びを得ることができたのは、
彼女と一緒に活動できたからだ。
いや彼女だけではない。たくさんの人との関わりこそが、私に革新をもたらした。
革新のきっかけとなったのは、ある違和感からだった。
とても小さな、無視できるもの。
休憩時間に、同じインターン生5人と話をする機会があった。
「もっと成長したい」「自分を試したい」という熱い思いを抱えて、この場に立っていることが伝わってくる。
その時だった。
私は、私自身に違和感を覚えた。
なぜこんな他人事のように私は彼らを見ているのだろう。
多分それだけならば、私はすぐに忘れてしまえた。
けれども、小さな違和感は波のように押し寄せてくる。
例えば、取締役COOである森さんへのインタビューで。
森さんは、「成長には痛みが伴う」とおっしゃった。痛みを恐れては成長はできないと。
でも、私が気になったのは「痛み」とは何かということだった。
ホープの過去の痛みは、家族のような親しみを手放すことだった。
では、現在の痛みは?未来の痛みは?
△取締役COOの森さん(とても声がいい。)
例えば、メディア事業部での企画の発表で。
私が配属されたメディア事業部では、ジチタイワークスという冊子を発行している。
この紙面企画の発表で、「2日間で作ったとは思えない。」と私たちは褒められた。
私は満足していた。
その先など考えもしなかった。
けれども、みいちゃんは「では1週間時間が与えられていて、この発表だったらどんなアドバイスがありますか」と尋ねていた。
また別の日は、人事部に配属されたインターン生の二人が、
来年の長期インターンシップの企画を作るために、求める学生像(ペルソナ)作成の質問にきた。
なぜ参加したかなどを答えていく間にも私は違和感を覚えていた。
だが、なによりもその後、二人が出来上がったペルソナを見せてくれた時。
ペルソナに、私に当てはまる部分はなかった。
私は恐ろしかった。
積み重なった違和感は、もはやその正体をはっきりと現わしていた。
けれども私は、それを認めることができずにいた。
【2.タテマエ⇔本音】
私にとって働くとは、何なのだろうか。
幸せとか成長とかを、働くことに本当に求めているんだろうか。
「やりがいを得る」「成長する」
それは、私にとっては、聞こえの良い上辺の言葉だった。
インターンシップを通して、私は初めてそのことに気づいた。
働く理由は、端的に言えばお金のためだ。
ときどき美味しいものを食べて、ちょっとは貯金もできて、将来ワンちゃんを飼えるだけのお金が欲しいから私は働きたいのだ。
幸せについて言えば、私は過去のどの場面においても、その場その場で幸せだった。
成長していなくても、お金がなくても、私は幸せだった。
現在以上を望む力、ありていに言えば成長意欲が、私はあんまり大きくないのだ。
答えは出た。
つまり私は、「ホープに合わない」。
私はその答えを、誰にも言うつもりはなかった。
言い出せる勇気なんて、持っていなかった。
そう、誰にも言うつもりはなかったが、私は憂鬱だった。
面談があるからだ。
今回のインターンシップでは、折り返しである5日目に人事部の社員さんによる1on1の面談が組まれていた。
実際にホープで働いてみてどう感じたか。各部署での仕事にやりがいは感じているか。何か困ったことはないか。
そんな、世間話のように気軽なものだ。
ただ、私はがちがちに緊張していた。ほぼ泣きそうだった。というか泣いた。
私が今感じている「ホープと合わない」という思いに気づかれたらどうしようと不安に思っていたからだ。
私の面談を担当してくださったのは、インターンシップの面接時からお世話になっている小井田さんだった。とても優しい人だ。
予想に反して、面談は順調に進んだ、と思う。
私はとても緊張していて何を話したかあまり覚えていなかったのだ。
しかし、その最後に小井田さんは言った。
「モチベーショングラフを作って。それをもとに再度面談をしよう」と。
私は思った。バレてーら。
△人事部の小井田さん(メールの(^^)が可愛い。)
面談が終わり、メディア事業部へ戻った。
正直メンタル的にはかなりガタガタだったが、仕事に影響を出してはいけない。
メディア事業部では、ジチタイワークスのほかにもジチタイワークスHA×SH(ハッシュ)という事業の運営も行っている。
これは、まだ始まったばかりの自治体と企業のマッチングサービスサイトで、課題もたくさんある。
最終的にこの課題を解決する企画を発表する計画だ。
私たちは、まずは現状を把握するために、自治体職員さんに電話でHA×SH(ハッシュ)の使用感をヒアリングをすることになっていた。
そうして気持ちを切り替えて取り組んでいたのだが、どうやら完璧にはできなかったようで、
一つのアポ取りが終わった際に、HA×SH課の後藤さんから、
「話し方から申し訳なく思っていることが出すぎている。ごめんなさいよりありがとうを伝えよう。」
とアドバイスをいただいた。
ごめんなさいより、ありがとう。
私はこの言葉にすごく救われた。
というのも、この時、私はもうこのインターンシップに参加してしまったこと自体をすごく申し訳なく思っていたからだ。
だって、私が参加しなければ、もっと成長意欲のある、ホープに合った誰かが参加できていたはずだ。
私は両者のその機会を奪ったうえで、しかも「自分はホープに合わない」なんて結論を出しながら誰にも言えずに働いている。
それでも、ありがとうと言っていいかもしれない。
私はホープで働いて本当に楽しかった。やる気にあふれたキラキラとした社員さん方を見ることができて嬉しかったし、その成長していく様を見たいと思った。
なにより働くことの先に、助かる誰かがいることが嬉しかった。
だから、ごめんなさいよりありがとう、だ。
私は、少しだけ明るいものが見えたように思った。
△メディア事業部 HA×SH課の後藤さん(一番お世話になった。神様)
【3.歩いてきた道】
メディア事業部での仕事の合間を縫い、モチベーショングラフを完成させるには二日がかかった。
モチベーショングラフとは、生まれた時から今までのモチベーションをグラフ化して、自分のモチベーションが上がっている時下がっている時の傾向から、自己分析をするというものである。
自分の人生を振り返るというものは私にとってちょっと恥ずかしく苦しいものである。
振り返れば振り返るほど、私はどんどん気分が落ち込んでいた。
恥の多い人生だ。人とは衝突ばかりだった。
そのたびに、私のモチベーションは激しく上下し、気づけばひどく凸凹なグラフが完成していた。
さらにこれを分析しなければならない。
だが、これはわかりやすかった。上がっている時の傾向も、下がっている時の傾向も、おおよそ人間関係によるものだったからだ。
人間関係がうまくいけばモチベーションが上がり、うまくいかなければ下がっている。
ところで、このモチベーションとは、具体的には何を指しているのだろうか。
場面で意味は変わるであろうが、私はこのグラフにおいてはテンションだと解釈した。
つまり嬉しいか悲しいかだ。
そして、嬉しくても悲しくても私はそれを幸せだと感じていた。
どんな人間の感情の動きも、それぞれ大切だと考えていたからだ。
そして成長への意欲は、テンションの変動で上下してはいなかった。
私は緩やかに成長していければそれでよかった。
分析は終わったが、私は困った。
ホープは1年で3年分の成長ができる(その機会がある)企業だ。
当然、社員に求める成長角度も高い。
それなのに、この分析を正直に話してしまえば、そんなの「私はホープと合っていません」と申告してしまうようなものだ。
私は結局、自身の成長意欲について曖昧にしか書かなかった。
人間関係によってモチベーションが変化していることを書くにとどめてしまった。
そして小井田さんに連絡を取り、翌日面談を行うことになった。
私は、小井田さんに自分から結論を伝えなければと思った。
多分、既に気づいておられるだろうけれど、自分から言わなければと思った。
でもどうしても言うのが怖いと思う気持ちがあった。
さらなる問題も発生した。
人事部による面談とは別に行われた、メディア事業部の部長である種子田さんとの1on1面談。
その中で「最終プレゼンってもう作ってる?」と聞かれたのだ。
△メディア事業部の種子田さん(なんでも受け止めてくれる。)
最終プレゼン。
最終日である10日目に、インターン生5人と社員さんの前で、「働くとは」や、このインターンシップで得たものについて発表することが予定されている。
私はまだ何も考えていなかった。何を話すのかも決めていなかった。
みんなの前でホープは合わなかったと伝える勇気もいまだ私にはなかった。
私はすっかりホープという会社が好きになっていたのだ。
忙しいだろうに快くインタビューを引き受けて下さる社員さん達のことも大好きだった。
そこへ、マイナスなことを言ってしまうのが怖かった。
とても子供っぽい話だが、嫌われてしまうのではと思うと怖くて仕方なかった。
【4.勇気を】
翌日の面談で、私は泣いた。感情が高ぶるとどうにも涙が出て止まらないのだ。
自分で作ったモチベーショングラフを紹介して分析している最中からもう泣いていた。
分析が終わった。
小井田さんは静かに言った。
「南さんはホープと、というかベンチャー企業と合ってないと思う。」
瞬間、私はひどく後悔した。多分この十日間で一番後悔した。
そんな言葉を、小井田さんに言わせてしまったことをとても後悔した。
私が泣いていて、しかもしゃっくりが酷くてしゃべることもできないから、
だから小井田さんは代わりに言ってくださったのだと思う。
小井田さんは、ホープが大好きなのに。
私が自分で言わずに逃げたから、今まさにホープで働いている人に、そんな言葉を言わせてしまった。
私はさらに泣いてしまった。もはやしゃっくりというか嗚咽だった。ほぼうなっていた。
小井田さんは、続けていった。
「でも、それに逃げずに、残りの2日間も全力で頑張ってほしい。この経験は絶対に無駄にならない。
インターンシップで、このことに気づけて良かったと思おう。就職してからだったら、ミスマッチだ。辞めることになっていたかもしれないから。」
そうして私は覚悟を決めた。
ジチタイワークスHA×SH(ハッシュ)の企画を必ず通そう。
そして、最終プレゼンで、私はホープに合わないという答えを示そう。
それが、この十日間に、出会った人々に、私が返せる「ありがとう」だと思ったからだ。
そして、企画提案の日。私は全力だった。
今までのプレゼンの反省を踏まえ、スライドの字はなるべく大きく簡潔に。
デメリットはあらかじめ上げて、それに対する対策も示す。
根拠は自治体職員さんへのヒアリングから上げていった。
発表の後のフィードバックでは、前提である仮説の説明不足、ヒアリングからの根拠の提示が薄かったことなどがあげられた。
自分が理解しているので省いてしまったところが、まだまだ聞き手目線になれていないことが明らかになった。
それと同時に、とても良い提案であるとも言っていただけた。
私は嬉しかった。
反省するべき点は多くあるが、私は現時点でできるすべての力で発表したという自負があった。それを認められてとても嬉しかった。
だから悔いなく、その後の最終プレゼンに臨めた。
【5.私がこれから歩く道と、ホープがこれから歩く道】
私とホープはどこが違うのだろうか。
多分一番違うのは成長角度だろうと思う。
おそらく、ホープに集まる人の多くは、成長すること自体を幸せを感じている。成長することで得られる選択肢、できることが増えることが嬉しく、幸せなのだと思う。
私はどうだろうか。
私は、選択肢が増えることに頓着していない。ものすごく良いように言うと、足るを知っているのだと思う。
私が幸せを感じるのは、毎日歩く道の隅に咲く花に季節の移り変わりを感じた時や、スズメの砂遊びを目撃した時や、雲の形が魚に見えて笑ってしまった時。
成長することや、お金の夥多や、地位には関係ないところにある。
だから自然とベクトルが異なってしまう。
私はそのことを、ずっと恥ずかしく思っていて、目をそらしていた。
だがこの十日間で、隠していた自分をはっきりと言葉にすることができた。
私は逃げずに最後まで頑張ると決めた。
だから、最終プレゼンで発表する内容はもう決まっていた。
私はついに勇気を持った。
最初の日と同じ部屋で、インターン生6人と社員さんが集まり、最終プレゼンが始まった。
私は最後の番だった。緊張のあまり足が震えた。
5人の発表が終わり、いよいよ私の番となった。
5人はすべて立って発表していたが、私は座ったまま発表することにした。
演出かと尋ねられて、私はそうだと答えたが、本当は全然演出ではない。
足が震えすぎて、立って発表を最後までできそうになかったからだ。
私は何食わぬ顔で姿勢を正し、自信満々に見えるように笑顔で発表を始めた。
泣きそうだった。
覚悟を決めて、勇気をもって、スライドを作ったというのに、私はまだ怖かった。
何が怖いのかもわからない。
自分がこんな人間であると知られること自体が怖いのかもしれない。
私は精一杯の笑顔で、この十日間の振り返りや、私が感じた「働くとは」を述べた。
いよいよ最後に、この十日間の答えを出す段となった。
声が震える。
目じりから涙があふれることを感じながら私は言った。
「私とホープは合いません。」
みんなの顔を見ながらなぜその結論に至ったかを話す中で、私は自分が何を怖がり恐れているのかやっと気づいた。
この言葉が、ホープや皆への拒絶となってしまうことを私は恐れていた。
でも、これは拒絶ではない。誰への否定でもない。
これは宣言だ。
私が私らしく、自分を見つめて生きるための宣言だ。
それが正しく伝わるか、私は不安に思っていた。
しかし、そんな不安はあっという間になくなった。
私の話を聞いているみんなは、とても素晴らしい人たちだった。
インターン生も社員の皆さんも真っすぐにこちらを見つめてくれている。泣いている人もいる。
だから、私は、その先を続けられた。
「私は、私の幸せを追い続けます。」
ホープとは形の違う幸せだけど、それをあやふやにしないで追うと決めた。
私は多分、来年ホープにエントリーしないだろう。
それでも、このインターンシップに参加した意味は確かにあった。
得られるものは確かにあった。
このプレゼンは、その証明だ。
こうして、私の10DAYSインターンシップは終わった。
【6.きっと違う道を歩くみんなへ】
この、長い10日間の記憶に目を通していただき、ありがとうございました。
私は、ホープで働くことを通して、社会に出て社会人として働くという責任感を学び、さらに、自分がなぜ働くのかという根本的な考えを正面から見据えることができました。
あなたは、何のために働きたいと思いますか?
働く事に求めていることってなんでしょうか。
あなたの成長角度ってどれくらいでしょうか。
それって企業の求める成長角度とどれくらい差があるのでしょうか。
このブログを読むことで、あなた自身の働く理由や、成長角度について考えていただく機会になれば幸いです。
人生は一回しかなく、転職が選択肢としてありふれたものになった現在でも、新卒での就職先というのは大きな意味を持ちます。
どうか後悔しない就職活動を。
そして、良い人生を!
ありがとうございました。
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