自治体出向者が見たホープグループ – 中村さん・辻さん対談
人事ブログ
•中村 公平さん(鹿児島県出水市政策経営部 財政課 より出向、株式会社ホープ ジチタイワークス事業部 ビジネス開発課に配属)
•辻 裕介さん(福岡県小郡市 市民福祉部 コミュニティ推進課 より出向、株式会社ホープ ジチタイワークス事業部 マガジン編集室に配属)
•時津 孝康(株式会社ホープ 代表取締役社長兼CEO)
こんにちは、人事部の後藤です。
久々の更新になってしまいましたが、今回はホープグループが積極的に取り組んでいる、自治体職員との人材交流についてブログを書きたいと思います。
ホープグループでは、自治体職員との人材交流を積極的に実施しており、毎年研修派遣という形で自治体職員の方々を受け入れています。
2023年度に実施した世田谷区との研修に続き、2024年度も鹿児島県出水市と福岡県小郡市から2名の職員さんが、1年間ホープグループで勤務されました。
今回のブログでは、2024年度の研修期間終了の直前に、出向者2名と弊社代表の時津を交えて行った3名の対談の模様をお届けします!
(対談は2025年3月に実施)
今回の対談が、ホープグループと自治体、そしてこのブログを読んでくださっているすべての皆様にとって、新しい気づきや繋がりを生むきっかけとなれば嬉しいです。
ぜひ最後まで読んでください!
—まずは、簡単にお二人の自己紹介からお願いできますでしょうか。ホープグループでの所属と、主にどんなお仕事をされているか教えてください。
中村: 鹿児島県出水市から出向で参りました、中村です。
ジチタイワークス事業部のビジネス開発課に配属されており、主にセミナー企画やWEB企画、新規事業に携わっています。部長の種子田さんをはじめ、元自治体職員の社員の方々も含め、多くの方にお世話になっています。
辻: 福岡県の小郡市から参りました、辻です。
ジチタイワークス事業部のマガジン編集室で編集業務を担当しています。現在は、全国の自治体職員さんの業務のヒントとなるような事例を記事にして紹介する、行政マガジン『ジチタイワークス』の発行をメインで担当しています。

—ありがとうございます。今回、自治体職員の皆様を受け入れるという企画は、ホープグループにとって2年目の試みとなります。自治体との人材交流は重要な取り組みの1つだと思いますが、ホープグループとして今後も継続していく方針ですか?
時津: はい。2年前から人材交流を通じて、行政と交流させていただいており、弊社グループ全体にとって学びあると感じており、非常に良い取り組みだと思います。
これは今後も恒例行事化していきたいです。
出向者の皆さんや自治体側にとっても同じく良い機会になれば、と思っていますが、どうしても出向者の皆さんと普段コミュニケーションとるのは配属先の社員なので、私は誰かを介して皆さんの活動や感想を聞く事が多いです。
今日は腰を据えてお二人と話せる機会なので、お二人の生の声から改めて人材交流の価値を考えたいですし、私も色々と学ばせていただきたいと思います。
また、私からもお二人に何かしら提供できる価値があれば良いな!と思ってます。

—ありがとうございます。では早速中村さん・辻さんに質問ですが、ホープグループに来る前、民間企業で働くことにどんなイメージをお持ちでしたか?
中村: 私は以前、塾の講師として民間企業で働いた経験があるので、民間企業の働き方に対するイメージは多少ありました。それでも、やはりホープグループのスピード感の違いには驚きました。
自治体では決裁は役職者1人ずつに対して段階を踏んで承認プロセスを進める必要がありますが、民間では現場に権限が任されていて、判断が流動的に動いていくのが印象的でしたね。
時津:へーなるほどですね。辻さんはどうでした?
辻: 私は、比較的イメージ通りでした。民間企業というと、会社の利益を上げるために数字を追求していくイメージが強く、実際に入社初日の月初朝礼で、数字に関する報告を目の当たりにして民間企業に来た実感が湧いたのを覚えています。
自治体ではなかなか見られない光景だと思います。
時津: 我々民間企業はキャッシュを自分たちで回す必要があるため、事業サイドが売上や粗利を作っていかないと給与を上げることもできません。ですから、数字に対するコミットやこだわりは、民間企業は強い方かもしれませんね。
特にホープグループは営業から始まった会社なので、数字へのこだわりがより強い組織だと思ってます。
—実際にホープグループで働いてみて、特に印象に残ったことはありますか?
中村: 全社で同じ方向を向く、共通認識を持つという文化が素晴らしいと感じました。
事業部朝礼などでは、今誰が何をしているかという情報が常に共有されます。
出水市では、部署間の横の繋がりや、縦(トップ)との繋がりが民間企業であるホープよりは薄く、同じフロア内の隣の課が何をしているか、お互いに分かりづらい状況のように感じます。
総合計画まで見ればある程度の動きは把握できますが、一般の職員がその情報を自ら常に拾うのは大変かもしれません。
情報共有が徹底されているホープグループの文化は、横との連携やトップの考えを理解する上での仕組みづくりに繋がっていると感じます。

辻: 私も中村さんと全く同じ意見です。皆で同じ方向を向くことの大切さは、この1年間で最も強く感じ、自治体に持ち帰りたいことの一つです。
特に社員総会には驚きました!大きな会場を借りてみんな正装で。自治体では絶対できない経験ですし、丸一日の稼働を全社で止めてでも意思統一しようという意識の高さに感銘を受けました。
時津:まぁ、そういう意味で言うと、ホープグループは未だ従業員数の規模が200名程度じゃないですか。組織とかカルチャー作りに関しては、一切諦めてないですもんね。
同じ方向を向くことの大切さみたいな話、自治体でもやはり必要とされているモノだと思いますか?
辻:そうですね。自治体においても必要とされていると思います。
自分が働く自治体の目指す姿や、それを実現するための部署のミッションが十分に浸透していない、他の部署が何をしているか分からないといった状況は、上下や横の連携が進まない原因になると思っています。
そうなると、結局昨年と同じことをやろうという考えになりやすいので..。
—実際に今後、ホープグループでの学びを自治体に持ち帰った際、課題になりそうなことはありますか?
辻: 自治体に戻って、ホープで学んだ共通認識を持つ文化や意思統一の大切さをどうアクションに繋げるかが今後の課題だと感じています。
職員一人ひとりが変わる必要性は、職員皆が充分理解していると思いますが、一人で踏み込むと「浮く」ことを恐れる気持ちもあると思います。だから踏み込めない…という。
なので何かを変えていくためには同じ考えをもつ仲間が必要だと感じました。 “みんなでやれば怖くない” の精神でいけば少しずつ改善の輪がひろがっていくのではと思っています。自治体に戻ってからは、職員とのつながりをひろげていくためにも部署や役職関係なく “どんな仕事をしているのか” 、 “どんな考えをもっているのか” に対して、関心をもつようにしたいですね。

中村: 私は一人でできることには限界があると感じているので、ホープグループで出会った面白い人材、例えば九州財政講座で出会った方々に、出水市に今後も関わっていただき、アドバイザーとして市の財政などについて協力していただくことを考えたいです。
外からの視点や知見を入れることで、変化につながっていくのではないかと思っています。
振り返ると、ホープグループとの接点を持つことで様々な人材に出会え、研修後も自分達の自治体で継続的に関わっていただくイメージが具体的に湧いたことは、研修で得た財産です。
時津:おー、という事は、中村さんは研修を通じて様々な人と出会い、その出会いから来期以降自治体に戻った際に何かしら実行に移すイメージが湧いたという事ですね?
中村:はい。出水市の中だけで変える方法はこれまでも試みた事なので、外から入ってもらって変える形は、新たにイメージが湧きました。
時津:なるほど。それは嬉しいですね。自治体の中から自助努力で変化を起こすというのは、結構重いんですか?
中村:難易度は高いと思います。
時津:そうなんですねぇ。
—今回の対談を通じて、改めて人材交流の重要性を確認する機会となったように思いますが、その点についてどう思いますか?
時津:そうですね。自治体を知ることは絶対に必要です。我々のビジネスは広告事業から始まっているため、意外と知っているようで業務の範囲しか知らない部分もあります。
人材交流などを通じて、皆さんのおかげで外から中に少しずつ入っていく感覚を持っていて、非常にありがたいです。
事業の種は圧倒的な「負」(課題)から生まれるため、自治体が困った時に「とりあえずホープグループに聞いてみよう、何か答えが出てくるだろう」という存在になれたら、これほど嬉しいことはありません。
この研修を皮切りに、そのような未来に繋がるなら嬉しいですね。

—最後に、今後ホープグループへの出向を検討している職員様に向けて、出向者の2名からメッセージがあればお願いします!
中村:研修中は、所属自治体との仕事の進め方等の違いに戸惑うこともあると思いますが、ここで得た経験は必ず自身だけではなく、出向元にもプラスになります。
ぜひ様々なことにチャレンジしていただきたいです。環境は最高です。
辻:これまで前例踏襲型で何となく仕事をしてきた自分の狭い価値観をひろげることができた1年間だったと思います。ペーパーレスや聞いたことのないビジネス用語など、環境の変化に対応するのは大変なことでしたが、多くの素敵な仲間がサポートしてくれました。もちろん業務はラクではないですが、刺激的な毎日を過ごすことができると思います。
後藤: 中村さん、辻さん、本日は大変貴重なお話をありがとうございました!
お互いの違いや学びについて率直な意見交換ができたことで、ホープグループの人材交流が提供できる経験や価値について深く考えるきっかけになりましたし、お二人には自治体に戻っても、学び気づきを活かし、変化の担い手として頑張っていただきたいと思いました。
今後も繋がりを継続しながら、地域や日本を一緒に盛り上げて行けたらと思います。
引き続き皆さんどうぞよろしくお願いいたします!

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