HOPEのプロフェッショナルとして働く

インタビュー

時津今回は、中途採用で入社した3名に集まっていただきました。これからプロフェッショナル採用も増やしていく予定なので、どのような考えを持つ人たちが中途採用で入社してくれたのか、あらためてご紹介したいと思います。

それでは、それぞれ自己紹介をお願いします。

 

内田新卒で出版社に入りその後ホテル、ゲームメーカー、Eコマースを経て2018年にホープに入社いたしました。
入社後は広告営業、WEB事業に携わらせて頂き、現在はakisol(アキソル)の責任者として空き家対策に取り組んでいます。
今年で55歳になります。今日はよろしくお願いいたします!

宮崎大学卒業後、タウン情報誌の編集から、フリーランスのライター&エディター、広告の企画制作会社を経て、ホープに入社しました。場所を変えても一貫して「編集職」ですね。

豊田大学を出てから新卒で15年間、東京のM&A仲介会社で働いていました。そこで営業企画や広報の仕事をしてきました。2020年にホープの広報担当として入社して今に至ります。

時津ありがとうございます。では、今度はそれぞれの転職時の際の軸をお聞きしたいと思います。豊田さんから。

豊田前職のときは、中小企業の後継者問題をM&Aで解決する、というものでしたから、顧客が70~80代以上の、主に男性になるんですね。自分が新卒で就職活動をしていたころは、その社会的課題への解決策をサービスとして提供していることにとても共感しましたし、情熱もわきました。

しかし長年やってきて自分も年齢を重ねていくと、少しずつ違和感を感じるようになってきました。社会的に負担が大きくなっているのは若い世代。経営者というのは概してお金はあります。もともとお金がある年配の経営者の方々が、さらにお金持ちになるのをサポートする仕事よりも、もっと若い世代のためにできることがあるのではないか、と思うようになりました。そして、同時期に自分の家族の事情も重なって、九州での転職を考えるようになりました。

時津ホープをどうやって知ったんですか?

豊田転職活動中にエージェントさんから教えてもらいました。

時津そうでしたね、最初は、八重洲にある福岡銀行が入っているビルのコワーキングスペースでお会いしました。会議室のホワイトボードにいろいろ書きましたね、何書いたか忘れたけど。

豊田会社の組織図です、どんな風な組織形態なのかとか、社長の役割などをお聞きしたので。

時津あ~、そうだったかも。思い出してきた。あれが秋ぐらい?

豊田2019年の10月です。

時津もうそんな前になるんですね。ありがとうございます。
では、内田さんお願いします。

 

内田前職の会社が大きくなって安定してくると、みんなが思考停止に陥ってしまったんですね。あきらかにそっち方向に行くとまずい、失敗する、という方向に会社が転がり始めてしまったんです。僕としては間違った方向に行っていると感じるんだけれども、みんながそれを正解だと思って進めてしまうような流れができてしまったんです。軌道修正しようとがんばったんですけど、戦えば戦うほど、なんでそんなにがんばるの?盾突くの?みたいな反応が出てきて。結局、止めることができなかった。

だから、もう自分一人の力では変えることは難しいなと感じて、転職をすることにしました。こういう経験があったんで、次の会社の人事や文化的なところはとても重視しました。ホープを紹介してもらって、社内報「H」やクレドなど、自分がやりたかったことがすでに実践されていて、そうした人事の取り組みにとても惹かれました。

時津へえ、意外。内田さんは人事的なところに惹かれたんですね。

内田そうですね。若い会社だけれど、僕が求めてる部分は、とても整ってると感じました。

時津そういっていただけるとうれしいですよね。そういえば内田さんの最終の条件面談の時って、ハロウィンの時でしたよね?

内田そうです。当日人事から、「ハロウィンのイベントやってるから社長が仮装してますが、びっくりしないでください」って連絡があって。「私も仮装必要ですか?」って聞いちゃいました。

時津思い出した。当日、内田さんがいらっしゃるので、秘書から「どうしますか、着替えますか」って言われたんですが、結構着るのも大変で、せっかく準備もしたし「もう着替えん」って。その日はアポ全部バットマンの衣装で出ました(笑)

内田はい、社長はバットマンで出てこられました。背も高いし迫力あって。

時津ありがとうございます(笑)

では、宮崎さんはどうでした?転職の時の軸について。

宮崎50歳を目前に、いったん足を止めて、働き方や環境を変えたかったというのは大きいですね。前職では、長く百貨店などの情報誌の編集制作をしていました。「記事をきっかけに読者に買い物をしてもらう」ことが目的なんですが、段々、その目的に自分の気持ちが寄り添わなくなっていったというか。

私は独身で仕事ひと筋、時間もお金も自由に使えます。その一方で母が高齢になったり、弟夫婦に子どもが生まれて子育てするのを見ているうちに、「あれ、私はこれでいいのかな?」と。流行の品で消費を促すことより、地域振興とか行政とか、家族が安心して暮らすための何かに貢献できないだろうか、と思ったんです。……と言うとカッコいいですけど、それまで、そういうことに無頓着に生きてきたことが急に不安になったのもありますね。休むことなく働いて税金を払い続けてきたので…、その向こう側(行政)で何が行われているのか、もっと知る必要があるじゃない!?とも思いました(笑)。

なので、地域や行政に関連する編集の仕事を探してみたんです。そしたらホープが、編集者を募集していました。まさにぴったりの会社!という感じ。それで飛び込むことにしたんです。

時津そうだったんですね。新卒採用の面接で大学生が「地域行政に関心があります!」とアピールしてくると、正直ピンとこない時もあるんですが、宮崎さんのように経験を積んできた人が言うと、なるほどと思いますね。ちなみに、入社して4年目ですが、ホープに入ってみてどうですか?感じた課題とかありますか?

宮崎ベンチャー企業に対するイメージは人それぞれだと思うんですが、私は就業規則などがフレキシブルな感じなのかなと思っていたんです。だけど、朝礼・昼礼のルール、時間に対する意識などが、大手企業並みにカッチリしている。いい意味で保守的な側面を持っているというか。それが、初めは少し意外に感じましたね。

時津朝礼もそうですが、月曜日は朝1時間早く来て掃除含めてキックオフデーとして位置づけていることとか、創業当初からやっているんですよ。会社の方針だし、僕が社長をやっているうちはこの方針は変えることはないと思います。これがホープの文化だから。僕は時間を守ることとかも自分との戦いだと思うんです。だからこそ、時間に厳しくしなければならないと思っているんですよ。

では逆に、入社してみて課題とか感じました?

宮崎課題…。入社前、私が所属する予定の、当時のメディア事業部(現・ジチタイワークスBtoG事業部マガジン編集課)に編集のプロがいないことは聞いていました。それでも媒体発行はしていたわけですから、それなりに「編集の基礎」はあると思っていたんです。ですがフタを開けてみると、まだまだ十分とは言えない状態で……。「わわわ!!!」とはなりました。でも反対に、その状態でちゃんと冊子を発行していたことが逆にすごいな!と(笑)。そこから2年ほどかけて編集室としての骨(基礎)を組み上げ、チームのみんなで「学び」と「実務」の両輪をまわしながら、少しずつ筋肉をつけてきました。おかげで今は品質も安定し、多くの自治体職員のみなさんに『ジチタイワークス』という名前を知ってもらえる行政マガジンに育ちつつあります。素直で前向きなメンバーが集まってくれたおかげですね。

 

時津内田さんは?入ってみての感想とか、課題とかありますか?

内田入ってみて驚いたところは、こんなに若いのに、社員の皆さん一人一人の成熟度が高いというか。どんな苦労をすれば、この若さでこれだけ成熟するのだろうと思いました。それは、日々の皆さんのコメントとかでわかるんですけど。週報(毎週末に全従業員が業務報告書として1週間の取り組みを記載するもの。優れたアウトプットには月次で表彰)とか読んでても、一般的に売られているビジネス本を読むよりも、うちの皆さんの週報を読んでた方が何倍も勉強になると思います。問題意識のアンテナが高いと思います。

時津へえ!そうなんですね、うれしいです。

内田僕はさっき言ったような原体験を持っているので、いざというときに人がついてくるかどうかは、その会社の文化によると思っているんです。なので、そのために普段人事がどのような考えでどのような仕事をしているか、それをとても重視しているんですね。

週報とかも、前職だと上司とか縦のラインで報告するための手段だったんですけど、当社では一部を除いて全部公開されていて。誰が何を考えてて、どんなことでつまずいているのかとか、それをどう解決したのかとか、見られるじゃないですか。縦だけじゃなくて、横のつながりも強くしていくうえではとてもいい取り組みだと思うんですよね。そういうところが他社と違うところだなって思います。

時津週報の公開範囲について拡大したいと言ったのは、確か執行役員の安藤だったと思います。前は部署内だけに公開していたんですけど、全社員に公開して知ってもらいたいって。それで僕も、全然いいよと。そういう流れで、部長判断で全社公開されることになったんですよ。そういう制度のアジャストは僕としてもウェルカムなので。

内田そうだったんですね。

時津結構経営者の集まりとかでも会社の文化の醸成についてよく聞かれますね。ホープの印象って、営業が強くて統率が取れてるイメージらしいんですけど、そういう文化を作っていくにはどうすればいいのかという。
でも差別化の要因って週報や、朝礼だとか、そういうすごく小さなことの積み重ねでしかないと思うんですよ。経営者として、この会社の文化として必要だと思うものは必ず続ける。それが経営者としての役割かなと思います。

ちなみに、当時平均年齢29.2歳(2019年6月末時点)のホープに入社して、世代的なフィット感ってどうだったのかなと気になっていて。実際どうでした?

宮崎入社前、行政マガジン『ジチタイワークス』の制作メンバーの中では「どんな人が来るんだろう」と不安を抱いてたそうなんです。そりゃそうですよね、四半世紀も編集をしていて、年齢もかなり離れているし、「プラダを着た悪魔」のメリル・ストリープみたいな人が来たらめちゃ怖いですもんね。でも実際には、私みたいなキャラで少しは安堵したんじゃないですか…?(笑)。おかげさまで、部の雰囲気になじむのは早かったように思います。

それに、所属部署の面々以外からも、すごく興味を持っていただいて。

入社後、わりとすぐにHDC(HOPE DISCOVERY CHANNELの略。社員だけでなくパートタイマーも含めて、誰でも参加可能な勉強会。社内外の様々なバックグラウンドを持った人材により、ビジネスパーソンとしてのマインド形成や、論理的思考、営業スキルの向上などについて、それまでの人生経験を交えて幅広いテーマで提供される)の講師をさせていただきました。そのときに感じたんですが、本当にみなさん「中途の人が持つ経験から学びたい!」という意欲が強い!それは私にとっても刺激になるので、とてもありがたいことです。

内田私は、入社当初メンターがまったく偏見なく接してくれて、新卒に教えるのと同じように一からきちんと、なんの遠慮もなくフラットにやってくれたのがとてもありがたかったです。それで皆さんとの距離もその他の新人さんと同じように縮め、関係を構築していくことができたと思います。

あとは、宮崎さんがおっしゃるように、とても興味を持っていただいたことは確かです。飲みにもたくさん誘っていただきました。こっちからすると、こんなオッサンと飲んで何が楽しいんだろうって思うんですけどね(笑)。それも含めて、学びたいという姿勢は私もすごく感じます。皆さん成長意欲が著しく高いんですよね。

時津お二人とも、年齢関係なく溶け込んでいただいているようですね。

豊田さんは入社3年ですけど、ホープに入ってみてどうですか?課題を感じることとかあります?

豊田入社当初から感じることは、皆さんそれぞれいろんな仕事内容や役割があると思うのですが、総じて当事者意識がとても高いと感じます。何事に対しても、全員が「自分がなんとかするんだ」という意識を常に持っていると感じるんですよね。それが強さだと思います。

今所属しているコーポレート室も、私のほかにもそれぞれIR、総務、秘書、などまったく別々の仕事をしているんです。でも、いざ自分の仕事の範囲以外のことになったとしても、「そういう状況なら私これやります」「じゃ私ここ確認します」「では私これやってあとで共有しましょう」という感じで、意思疎通がとてもスピーディーで清々しいんです。

それぞれが、自分の役割をきちんと理解し、同時に全体も理解して当事者意識を持って行動しているからできることだと思います。逆にいえば、これは会社の規模にも関係すると思うのですが、ずっとこの意識や体制を維持していけるか、ということが今後の課題になるのかもしれないな、と思います。

時津そうね、セクショナリズムよね。どうしても会社が大きくなってくると難しい問題ですよね。なるほど、今はそこが課題と感じるところなんですね。ありがとうございます。

では続いて、みなさんが考える「プロ」ってどんなものなのでしょうか?
じゃあ引き続き豊田さんから。

豊田はい。プロというと、自分の生業とするものを持っていて、それを継続できていること、かなと思います。間違いない仕事で信頼を築き、必要とされるから継続できているのだと思います。これに関して、とある経営者が言っていたことで2つ、強く残っていることがあります。それは、「正しいことをする」「リピートがかからない商売はするな」です。この言葉でプロとしての行動指針が表されている気がします。なので、社内でも社外でも「一緒に仕事をしてよかった、また仕事したい」と思ってもらえるような仕事をして、信頼を積み重ねていけたらと思っています。

時津なるほど。では次、内田さんは?

内田成果にプライドを持てているか、だと思います。プロフェッショナルは、外からの評価ではなく、自分の中に独自の自分の評価軸を持っていると思います。その自分の評価軸にこだわれるかどうかは、成果にプライドを持っていないとこだわれないと思うんです。

時津うーん、なるほど。深い。
宮崎さんは?

宮崎3年ほど前になりますが、2021年6月期のテーマが「プロであれ」でしたよね。そのときに、プロとは何かについて考える時間を改めてもちました。プロに求められるいろんな枝葉を削ぎ落として突き詰めると「自分の仕事を楽しめること」かなと感じています。ただ、それが元々やりたかった好きな仕事でも、そうじゃない仕事でも、「楽しめるように、自分の気持ちや行動をもっていける力があるかどうか」。楽しみながら進めた上で、いい結果を出せること、相手に満足を提供できることがプロかと。
編集って、華やかなようでいて、地道で大変なんですよ。だけど私は自分なりに「楽しみポイント」を持っていて、結局「大変 < 楽しい」なんです。そうじゃないと、こんなに長く続けていないと思いますね。

時津なるほど。それぞれのプロフェッショナルの定義、勉強になりますね。
皆さんのお話を聞いてきましたが、今後ホープに求めるもの、今足りないものは何だと思いますか?

宮崎攻めと守りのバランスって大事だと思うんですけど、基本的に当社は、営業主体で走ってきた歴史的にも「攻め」は厚くなっていると感じます。だけど今後、会社が堅実に成長していく中で、リスク管理や法令遵守、私がいる編集制作のフィールドでいえば、つくり手の育成を含む「品質保全・品質管理」など、いわゆる「守り」の部分を意識的にもアクション的にもよりいっそう強めなければ…と感じますね。法務部門はありますが、そこに頼りっぱなしではダメだなと。自分自身を含め、社員一人ひとりの意識を上げて学ぶ必要があると思います。

豊田これは前職で企画職をやっていた頃の経験からなのですが、情報管理システムについては、早い段階から将来の姿を見据えた形で構築していく必要があるかもしれないなと思います。今後データベースを大量にためて、それを運用してマーケティングに活用していくとなると、それをどのくらいの時期にどう活用していくのかを想定して、構築していくということになります。
ベンチャー企業だとどうしても小さな実績を積み上げて大きく成長していくというのがあらゆる面でのセオリーかと思うのですが、システムの部分だけはこのセオリーが当てはまらないと思っていて。部分最適の繰り返しでは大きくなった時に身動きが取れなくなってしまいます。
こればかりは、ある程度先を見据えることができるCTOにあたる人がいる状態で取り組んだ方がよいのかなと思います。

 

時津なるほど・・・。足りないところはまだまだあるんですよね、今後の課題です。
最後に、皆さんからみて、取締役の3名ってどう見えてますか?私のほかにCOOの森、CFOの大島の3名ですね。

内田取締役の3名の皆さんは、ホープそのものが一番凝縮されていると思います。一番ホープの濃い部分で、原液ですよね。5Lの水に1滴たらすだけでホープになる、くらいの(笑)。それくらいホープの強い原液だと思っています。

宮崎社長は「対話ができる象徴」です。発信力、行動力、全てにおいてホープそのものなんですけど、本人が望めば、普通にコミュニケーションが取れるというのが魅力だなと思います。大島さんはまだ接点が少ないので、知ってる情報を集めた超イメージですが、「(実はギターも弾ける)有機的なAI」って感じ…す、すみません(笑)。

森さんは、ジチタイワークス事業部のトップで距離も近いので、ひと言では表しにくいですね。例えば、定期的に行われる部課長MTGで、普段は我々の発言を静観なさっているんですけど、時々、議論が停滞することってあるじゃないですか。そんな時に意見をお聞きすると、冷静かつロジカルに「こういうことでしょ。こうしたらいいんじゃない?」と、分かりやすく簡潔に道筋を示してくださるんです。立場として引くところはちゃんと引いていて、締めるところはビシッと締める。その姿に、度々感動します。ステレオタイプな表現になりますけど、「いざというときに頼れる上司。尊敬する上司」ですね。

豊田私は、社長は社長であるべくして社長なのだ、という印象が強いです。人を惹きつける力があって、人心掌握が上手で。でもそんなオーラを放っているときとは裏腹に時々ちょっとおっちょこちょいなところも見てしまったり・・・(笑)
大島さんは、社長の女房役、というイメージです。数字に強くて神エクセルをガンガン作って駆使して、まさにCFOですよね。社長の強い右腕だなと思います。私自身、業務上大島さんにご相談することが多くて、入社してからの3年間頼りっぱなしです。とても頼りにしてます。
森さんは、とても冷静で客観的だなと思います。所属部署が違うのでそれほど接点は多くないのですが、数少ないやり取りの中でも、ロジカルな視点でかつ、こちらに歩み寄って話をしてくれます。

時津ありがとうございます。
皆さんいろいろな関わり方になっているんですね。ぜひ今後とも、現場だけでなく役員陣とも積極的に関わっていってほしいです。
当社グループとしても、守るところの人材やシステム面など、まだまだ強化したいところはたくさんあります。
今後、あらゆる分野でのプロフェッショナルが当社で活躍してもらえるよう、環境整備も進めていきたいと思っています。
本日はありがとうございました。

 

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