<第27回株主総会対談>「等身大のホープについて」(代表×執行役員)
インタビュー左より
代表取締役社長兼CEO 時津孝康
執行役員 安藤伸晃
執行役員 神田圭史
2020年9月25日(金)に警固神社にて「第27回 定時株主総会」を開催いたしました。当社代表取締役社長兼CEO 時津孝康と執行役員 安藤伸晃・神田圭史の3者対談を行いましたので、その様子をレポートいたします。
時津:皆さん、改めまして当社の株主総会第2部は、少しでも当社への理解を深めていただきたいという思いで行っていますので等身大で行かせていただきます。
我々は福岡の株主様を増やしたいと思っていますし、福岡から優秀な人を採用したいとも思っています。もしかしたらお孫さんも採用できるかもしれないと思っていますので、少しでも我々ホープのことを皆さんに知ってもらいたいということで数年前から2部制を取らせていただいております。
昨年は、第一弾として私とエネルギー事業の神田との対談、第二弾として社外取締役との対談を行いました。
実は2年ほど前から執行役員を作っていきたい、量産していきたいという思いを持っており、今回は1年前に執行役員になった安藤と今期から執行役員に就任した神田の3名で対談を行い、皆さまに我々のことを知ってもらいたいなと思っております。
-自己紹介をお願いします
時津:では、自己紹介からお願いします。
安藤:皆さんはじめまして。執行役員を務めている安藤と申します。生まれは1984年の5月で36歳、山口県の下関市で生まれました。中学で受験をしまして久留米の男子校で寮に入りそこで6年間、そこから九州大学を出ました。最初の会社は東京のベンチャーに入って人材領域のコンサルタント、ゲーム会社の人事を経て、2017年の11月からホープに入社して4年目になります。広告事業のイチ営業からスタートいたしまして、セールスイノベーション部の部長、そして2019年7月から広告事業の管掌執行役員を務めさせていただいております。座右の銘は、稲盛和夫さんの「動機善なりや、私心なかりしか」という言葉を胸に働いております。どうぞよろしくお願いします。
神田:おはようございます。神田圭史(かんだよしふみ)と申します。福岡県の糸島で生まれて西南学院大学を卒業後、ホープに新卒で入社しております。広告の営業、事業開発中にエネルギー事業を作って、今期から執行役員に就任しました。よろしくお願いします。
時津:事前に私が質問事項を考えております。ただ本人たちには何も見せておりません。ですので、この場でしっかりアドリブが利くのか、執行役員としてどうなのか試して、株主の皆さんの厳しい目で見ていただければなと思います。
(会場笑)
-ホープってどんな会社?
時津:まず1つ目になります。すごい単純なんですけどホープってそもそもどんな会社なんでしょう。神田は新卒なんでホープがデフォルトで普通なわけじゃないですか。糸島で育って糸島が普通なわけでしょ。なので、安藤の方がこの質問は話ができると思います。そもそも、中途で3年前に入社して、今100人規模の事業部を率いているわけじゃないですか。どんな会社だと思うかな、株主の皆さまにわかるように説明してもらえればなと思います。
安藤:すごく感覚的な話になるんですけど、ホープの印象ってイコール社長への印象とほぼ似ていて。
時津:へえ。
安藤:すごく不器用で、もどかしい感じがあるんですけど、見終わったら清々しい青春映画みたいな感じだなあって思ってます。今からもっと伸びていく、成長する可能性はまだまだあるなと思います。社員も若いですし、悪く言えばまだまだ勉強が足りない、よく言えば伸びしろがある。結論すごく面白い会社だなと思ってます。
時津:なるほど。新卒で入った糸島の神田はどうですか?
(会場笑)
神田:糸島の神田は、本当に、若くてやる気と元気と勇気はある会社だなあというのは思います。ただ安藤も言ったように、まだ荒いし若いし未熟なところもいっぱいある。ただ元気!というイメージです。
時津:なるほど。やっぱ未熟なんですね。まあそれを見るのが社外取締役の奥本さん・新井さんだったりするのかもしれないですね。どうしても我々は攻め型の人間なんですよね、会社としては。守りがたぶん弱いっていう面があるのかもしれないですね。
安藤:それはあるのかもしれないですね。時津はキングダムが好きで、中国の歴史のマンガで私も好きなのですが、そのマンガの中では、戦いで将軍が前面に出てかっこよく活躍するんです。でも彼らの活躍するための裏側には文官がいて、そこも強い国・組織が最後に勝つんだなと思っていて、攻めるための守りっていうのは今後もっといるんじゃないのかなと思います。
時津:わかりました。話題はそれましたが、私が次に社外取締役を入れるのであれば守り側の弁護士とか、そっちなのかなとか結構思ったりしますね。
-社員育成での考え方、実際行っていること
時津:今、安藤は100人を携えて、神田は20人くらいの部署を率いていますが、そもそも社員育成の考え方とか、実際に行っていることって何かあるのか聞いてみたいです。要は昔と違って安藤・神田の背中を見ている人たちが大多数になってきている今、育成とか教育とかに対する考え方って、どう考えてるのかなって。もしくは、やっていることがあればそれは何か。じゃあ、神田からお願いします。
神田:会社の中でもよく「成長」という言葉が出るんですけど、私の考えとしては、成長は自分でやるもんでしょっていうのがある。私の部署でよく言うのは、成長は自分でやってくれと、業務を教えるとかそういうことはこっちでやり方は教えるけども、自分自身がビジネスパーソンとしてもっと良い人間になりたければ自分で努力をしてくださいと。私たちはきっかけしか与えられませんよ、というのが基本的なスタンスです。
時津:安藤は?
安藤:育成の考え方のところからお話しすると、さっき時津が申し上げた通り今私の事業部は100人を超える人数がおりまして、とてもじゃないですけど私が全員は見ることはできないです。私の仕事は、人が人を教育するのではなく、成長や教育の仕組みを整えることで、それが自分にとっての育成だと捉えています。
時津:なるほど。
安藤:今までの広告事業だと販売は単月の受注金額で評価をされていたというところから、支社というものを作って、支社単位でP/Lを作って、営業利益を見なさいという風に一人ひとりが見えるものを変えたり、実際には日々見える数字を変えることで、人の意識って変わったりするので、そういうことを含めた仕組みを作っていくことを私は意識しています。実際行っていることは、その仕組みづくりと、中間管理職層、うちの組織でいうと支社長だったり部長、課長、ここを育てるのが私の仕事だなあと思ってますので、そこは個別面談の時間を取ったり、あとは私の価値観・考え方、会社の価値観・考え方を伝えています。決してノウハウを教えるのではなく、why so?などの思考を教えていくことを意識しています。
時津:なるほど。そもそも採用でいくと、ひと昔前まではひたすらハードル(陸上競技)しか飛んでませんといった人材を採用していた時代からすると、さっき4名皆さんの前で今年入社の新卒が自己紹介をしましたが、九大とか広大とか、俗に言う頭いい系の人たちとかが普通に採用できるようになってきましたね。これ逆に言うとまたジレンマで、普通に優秀な人が採れ始めると、逆にまた普通の会社になってしまうっていう、恐怖感は持ちながら経営はしてます。ちょっと禅問答みたいな話になるから長くなってしまうので、2人の考え方はわかりました。
-自分自身のホープにおける存在価値・役割は?
時津:自分自身のホープにおける存在価値とか役割ってなんだと思います?
神田:役割に関しては、エネルギー事業として業績の大部分を担っておりますので、その数字を守り、伸ばしていくのが最大の役割なんじゃないかと思います。それと、存在価値としては、結構ホープの中では私の存在はレアで、広告営業経験後、新規事業やり執行役員という新卒では唯一私と森さんぐらいで、新卒のベンチマークというか、シンボル的な存在としては今のところ意義があろうかなと思ってます。
時津:そんな使命感を感じてくれてた!?ありがとうございます。安藤は?
安藤:今思っている役割は神田と同じで、事業の数字は作っていかなきゃと思っています。あとは会社の中で社長の役割はビジョンを描くこと、その描かれた絵や山に対して橋を架けることが私の役割かなと思っています。存在価値は、私は自分を凡人だなあと思っていて、神田みたいに0から1で事業を作ることもできないし、広告事業の営業でMVP取るようなとがった営業力があるわけでもないが、ただそのオールラウンダー的に、Sは取れないけどオールAは取れるみたいな人材像かなと思っているので、なにか会社としての穴だったり、困っているときに、ベストではないが安藤をとりあえず張っておけば問題ないよね、みたいな使われ方をする人材、便利に使える人材としては価値なのかなと思っています。
時津:それはでも、実際あるよ。そういう張り方はしているところもある。わかりました。
-執行役員をどう位置づけしているか、また、自身に期待されていることは?
時津:突然あなた執行役員ねとなったと思うのだけど、どう位置づけしているか?どう見えているのかなと。
神田:やることは事業部の数字をもって来ることなので、部長と何かが違うというのはあまりないですね。ただ、もっと人の模範となるような生き方をせねばと思っています。役割としては部長とあまり変わりはない気はします。
時津:マインドとして「取締役になりたい」とかある?
神田:なりたいと言ってなれるものではないですし、必要とされれば取締役になるだろうとは思っている。
時津:そういう位置づけなんですね。私としては、執行役員って社員のヒエラルキートップという位置づけ。役員となると色んな制約があるので、ある意味フレキシブルに動けて事業を持てるとなってくると執行役員かなと思いながら実験的にやっているところもある。安藤はどう位置づけしています?
安藤:執行役員だということよりも最初は事業部の長だという意識が強かったです。その後で感じたのは、執行役員は取締役と違い従業員のトップになるので、事業部長以外の役割としては従業員の代表として健全に取締役とディスカッションをする、現場の声を経営陣にぶつけていくのは役割だと思っていますね。
時津:ちなみに、取締役になると有給なくなりますから(笑)
(会場笑)
-これから更にホープが成長するために必要な考え方・要素は?
時津:安藤はどう思います?
安藤:1つは教養、もう1つは思考力だと思う。まだ社員の平均年齢も若いので、知恵を生む源泉になる知識量・教養量が足りないと思っています。今までは、広告事業一本だったので、良く言えば規律が取れている組織、悪く言えば言われたことだけをする組織なので、まだまだ自分で頭を働かせて考えて働く思考力は必要だと思います。
神田:冒頭にも申し上げた未熟な会社に繋がるところもありますが、ホープで働く人は良い人が多いのは間違いないですが、良い人=仕事で優秀というわけではない。もっと戦力が高いというか仕事力が高い、なんていうかグレーゾーンを生きれるそういう思考回路を持っている人は大事かなと思います。
時津:そういう人って社内にいるの?
神田:僕ですかね(笑)
時津:自画自賛ですね。
-取締役陣に期待することは?
時津:常勤取締役は、私とCOO森とCFO大島の3人になると思うのですが、何か期待することはあるのか聞いてみたい。
安藤:変わらず会社の未来を指し示してほしいこと。あとは最前線を走り続けてほしいと思う。いつまでも背中を見ていたいというのはありますね。
時津:今はそれができている?
安藤:そうなっている。前提として不満はない。あとは、常勤取締役と執行役員はゼロ距離で、今は差がない距離で仕事をしているのでこの関係性はぜひ維持し続けたいなとは思っている。
時津:神田は?バイネームでもいいよ。
神田:3人がずっと同じ考えで、同じスピードでいてほしいと思う。
時津:なかなか良いのさしてくるね(笑)会社の成長スピードについて来れる来れないというのは常にあると思う。我々取締役は最前線にいるので、この風はどこよりも激しい感じはある。俗に言う創業メンバーついてこれない問題というのはあるとは思う。
-最後に、社員に期待することは?
時津:逆に社員に期待することはあるのか聞いてみたい。
安藤:こうあって欲しいなと思うのは、ぜひ自分の人生、自分の幸せと向き合い続けてほしいなと思います。それがイコール自分の成長に向き合うことになると思う。別に、仕事をするために生まれてきているわけではないので、特に新卒で若い人は仕事や仕事の成長が全部になりがちで、自分の人生が見えなくなっている人が社内にもちょこちょこいるなと思っていて。全力で生きてほしいなと思ってはいます。
神田:自分の人生の幸せは追求してほしいなというのが1つあって、その中で仕事というものも入っていると思う。仕事をするってことに関しては、もっと「僕が私が」という考え方でやってもいいのではないかと思う。さっきも言った通り、良い人が多いが、もっと目立ちたい人もいていいと思うし、新規事業やりたいとか、一発当てたいとかそういう人間がいるのも1個大事なことだろうなと思う。皆が皆そうだったら大変だとは思うが、そういう人が出てくるというのは今後も必要だろうなと思う。
時津:なるほど、それを社員に期待するということですね。
時津:最後に、質疑応答で株主の皆様からございましたら、2人にでもいいですし、私にでもいいですので、ご質問ある方いらっしゃいますか?
質問者①:若い会社で、平均年齢30歳と書いてあります。退職率が1割という事実に関しては、大丈夫なのか、そして理由は何なのか。
時津:離職率は今期で8%くらいだと思うんですけど、一定数いますよね。結婚とか、デザイナーでもWEBをやりたいとか。一定の退職はこれまでもこれからもあるかなと。私は離職率ゼロの会社が良い会社とは思ってなくて、家族は一生家族だと思うんですけど、仕事・会社という有機体で結ばれている以上、他の会社に行った方が幸せだったらそっちにいきなよ、というのが私の考え方なんですよね。ホープにいることが幸せなら、がんばりなさいと。リストラは1回もしたことないですし、がんばるのであればがんばってよねっていう考え方なんで。会社の新陳代謝として、常に1割くらいはあるのかなという風に思っています。
質問者①:せっかく教育して育てたのに辞められるともったいないなと。
時津:そうなんですよ。新卒が50%を占めているので、半年や1年で辞められるとすごく残念な気持ちにはなります。3年前ですかね、27名採用して、8名が1年と少しで退職しました。あっという間に8名辞めた経験もあったので、ちゃんとPDCA回して、本当に一緒に働きたいという人を採用していくようにはしたいと思っております。ただ一定の離職率はこれからも常にあるかなと思います。
質問者②:神田さんに質問です。ホームページで見たのですが、Gクラスを買うと出てましたが、車は買いましたか?
神田:まだ買ってないです。社長お願いします(笑)
時津:よく見ていらっしゃいますね。どこに書いてるの?うちのホームページ?
神田:人事ブログです。
時津:あー、そうか。ありがとうございます。別のよさげな車に乗っています。興味を持っていただいてありがとうございます。
(会場笑)
-最後に
時津:この対談を通して、少しでも皆さんに興味を持っていただけたらと思いますし、Twitterでもどんどんつぶやいていただいて結構なんで、引き続きご支援そして温かく見守っていただければなと思っております。
以上です、ありがとうございました。